HIS広報プランナー(PL)とは

HIS広報プランナーは、医療・介護サービスのあり方を患者や利用者の視点で考え、施設の経営風土を改革するリスク・マネジャーとしての役割を担います。

近年、消費者意識や市民感覚が高まるなかで、行政や病医院のお金とその効果について多くの関心が寄せられるようになりました。病医院が自らの社会使命と「出きること、出来ないこと」「事実であること、事実でないこと」を明らかにし、利用者側に立って積極的に情報サービスと満足適切化を行い、常にクリーンで良好な関係=Goodwillを保っていくことが、何より必要な時代が来ています。

また、広告規制の緩和、第三者機能評価など、本格的な病医院の競争時代を生き抜くには、広報の体制づくりが急務であり、柔らかい感性をもった人材の育成が急がれます。また広報は、専門家や広報担当者レベルで済む時代ではなく、医療サービス提供者のすべてのスタッフが正しい認識と理解に基づいて、日々現場において実践しなければならないテーマです。

しかし、実際の医療の現場では、日々の問題処理が優先され、戦略的広報についての全院的取り組みはもとより、患者さんの満足のための情報の収集、ノウハウの蓄積さえままならない状況であり、広報担当者が存分に活躍するための環境づくりが立ち後れているのが現状ではないでしょうか。

こうしたジレンマを解決するためには、各地の病院広報担当がネットワークをはり、よい意味で相互に刺激し合い、また支援しあうことが大切であり、それが最も実際的なレベルアップだと考えます。
しかし、広報業務は実際に推進する担当者の人間的能力・魅力に決定づけられることが多く、そうした人材の必要性を叫び、評価し、動機付け、励ましていくことが組織的に行われることが大切だと考えます。

当法人は、一定の研修を積んだ者の資格を認定することで施設の内外に向けた広報活動を支援するとともに、各地のHIS広報プランナーがネットワークをつくって交流し、相互の広報スキルの向上を図ることにより病院広報の普及、浸透を目指します。

開講講座

HIS広報プランナーの認定には、「基本講座」(必須)4単位+実践講座(選択)8単位の合計12単位の取得とレポート提出などをお願いしています。

1.基本講座(必須)

基本1は「広報活動の基本知識」、基本2は「広報活動実践のポイント」を行い、事例やワークショップを取り入れながら進めます。また、医療広告規制の動向やインナー・ブランディングと広報活動の実際など充実した内容となっています。

なお、病院広報の基本知識だけを修得し得たい方には、手軽に病院広報を学べるよう映像を見て学べる「通信講座」(期限なし2単位)を準備しています。「誠実」で「適切」なヒューマン・サービスの一環としてご活用いただければと考えています。

DVD通信講座(病院広報の基礎知識)についてはこちらからご確認ください。

2.実践講座(選択)

病院広報について基本講座以外の内容をテーマとする場合は、実践講座(2-4単位)を個別に開講し、希望の内容が選択していただけるようにしています。認定は必須の基本4単位さえクリアすれば、実践講座の組み合わせはそれぞれ自由となっています。

3.戦略講座

必ずしも認定や病院広報というコンセプトに関わらず、毎年の総会などの機会を活用しての講演会等を戦略講座と称しておこなうことがあります。また、会員の皆様からのリクエストにより行なう事も可能です。認定単位は内容により勘案して設けられます。

認定について

「HIS広報プランナー認定申請書」と所属施設長からの「推薦状」に基づき当法人の理事会において審査し、HIS広報プランナーにふさわしい人格であると認められた方に「認定証」を交付します。

認定期間に制限はありません(永久認定)

HIS広報プランナー認定の特典
認定後は、それ以降に開講するHIS広報プランナー養成の各講座の受講料が免除され(一部教材費負担)、生涯教育として活用することができます。また、認定プランナーの同伴者、紹介のある方は会員と同じ割引が適応されます。
詳細はお問い合わせください。

認定申請書類

当法人の「HIS広報プランナー認定申請書」、申請者が所属する施設の代表者による「推薦状」「宣誓書」および「広報をテーマにしたレポート」(800字程度、テキストファイル)を郵送またはE-mail添付で、事務局へ申請していただきます。